先日、興味深いドキュメンタリー映画「ドーナツ・キング」を鑑賞しました。
この映画は、アメリカでドーナツのビジネスを成功させたカンボジアからの移民の物語を描いています。
物語の舞台は、カンボジアでの内戦や国内情勢の悪化により、アメリカに移住したカンボジア人の家族です。特に焦点を当てられたのは、ドーナツビジネスを立ち上げ成功させた一人の男性でした。
彼の成功は、同じく移民コミュニティに属する人々にも影響を与え、ドーナツビジネスは西部地域にまで広がっていきました。しかし、物語は成功の裏側も描きます。お金持ちになった彼がカジノにのめり込み、結果的に苦難に見舞われる様子が描かれています。
この映画は、アメリカンドリームのような成功譚とも捉えられますが、移民が成功する理由としては、彼らの安い労働力も大きな要因であることも明かされます。成功の裏には苦労やリスクもあることが、この物語から伝わってきます。
ただ、個人的には物語の展開があまり驚きや感動を与えるものではなかったと感じました。ドキュメンタリーならではの事実の描写が淡々としている一方で、映画としての展開には物足りなさを感じました。
しかしながら、この映画はドーナツの魅力を存分に描いており、揚げたてのドーナツにたっぷりの砂糖を振りかけるシーンなど、美味しそうな描写が随所に見られます。映画を見終わった後は、ついドーナツが食べたくなるような気持ちになりました。
全体として、ドキュメンタリーとしての評価はそこまで高くはありませんでしたが、ドーナツの魅力に関しては本当に素晴らしい表現でした。
以上、ドーナツキングについての感想でした。