「PERFECT DAYS」という邦画を視聴した。最近は、あんまり映画を多く見れていないが、そんな中、ここ最近視聴した映画の中ではNo.1だったなと思う。
評価はもちろん、A~Eの5段階評価で、一番最高のAである。
物語は、風呂なしアパートに住む、とあるトイレ清掃員の中年男性の話。最初は、そんな男性のルーティーンがひたすら繰り返されており、一見単調な映画に見えるが、なぜかそのルーティーンに引き込まれてしまった。
そして、主人公の男性がとにかく無口なところも、これもまた味があってよい。男性のルーティーンが中心ではあるが、そんな中でもイベントが複数発生する。しかし、そのどれもが完璧に説明をなされているわけでもないので、最初は混乱するが、おおむねこんな感じの苦労をしてきたんだろうなと推測はできる感じ。むしろ、すべてを説明しないからこそ、自分の想像を掻き立てられ、この人はこういう人生を歩んできたんだろうか?といったような妄想が膨らんで非常に楽しかった。
映画を視聴するという行為自体は、非常に受動的でありながらも、「これってこういうことなんだろうな?」と自分で考察しながら視聴を進めていたので、なんだか久しぶりに能動的な映画の視聴をした気がする。って自分で言っていて、能動的な映画の視聴ってなんだ?って思ったりした。